韓国の最大手芸能事務所のひとつ、JYPエンターテイメントが、8月29日に同じく業界最大手と言われるSMエンターテイメントを抜き、業界トップの時価総額を記録した。

韓国の証券市場KOSDAQでは、JYPエンターテイメントが1兆900億ウォン(約1048億円)となり、前回トップだったSMは1兆800億ウォン(約1074億円)で終えた。K-POPビッグ3のライバル2社、SMエンターテイメントとYGエンターテイメントの両方を抜いてトップに立ったのは初めてである。

JYPエンターテイメントとは

同社は自身も歌手であるパク・ジニョンによって、JYPエンターテイメントは1997年に設立され、2001年にKOSDAQに上場した。

同事務所は、2000年代にはWonder Girls、ピ(Rain)、2PM、そしてg.o.d.などのK-POP界を牽引してきた人気グループを輩出してきた。近年でも、2PMに続くボーイズグループGOT7、日本人メンバーも所属して日本国内でも人気を集めるTWICEを筆頭として、今年3月には新生グループとしてStray Kidsがデビューして、いずれも第一線で活躍している。

新世代グループの躍進

GOT7は、8月24日に全国17都市で公演を行ったワールドツアー「Eyes On You」を終えたばかり。カリフォルニア公演では130万ドル(約1億4400万円)を売り上げ、ビルボードのHOT TOURS(ライブの売り上げランキング)の9位にランクインするという結果を出した。10位以内には、テイラー・スウィフト、ビリー・ジョエルなどの一流アーティストが名を連ねている。

また、来る9月17日にリリースを控えた3rdアルバム『Present: You』は、計16曲のトラックリストも発表され、カムバックに期待がかかっている。

そして、彼らの妹分であるTWICEも、韓国では7月にリパッケージアルバム『Summer Nights』を発売、8月には今までに無いワイルドなコンセプトのシングル「BDZ」を日本で発売し、新曲を発表する度に大反響を得る人気ぶりだ。

8月30日に開催された「Soribada Best K-Music Award」では、昨年に引き続き、本賞と音源大賞を同時受賞し、飛ぶ鳥を落とす勢いは止まらない。

構造の変化と海外活動が鍵

JYPエンターテイメントが、ビッグ3のトップに浮上した理由としては、ビジネスの構造と国外市場へのアプローチの仕方の変化が挙げられる。以前は、パク・ジニョンを中心に回っていたが、近年は創作活動やプロデュースなどの拠点を分散し、それが今回の結果に結びついたようだ。

今年6月には、メンバー全員が中国人のボーイズグループBoy Storyが始動し、マネージメントはJYPエンターテイメント傘下の現地事務所が行っている。さらに、今後日本人のみで構成されるガールズグループのデビューも公式に発表されている。

今までにない試みで国外市場へ進出しており、新人グループの活動がさらなる同社の飛躍に一役買うことが期待されている。