アン・ネサンは、30歳で演技の道に入った俳優である。舞台演劇を経験した後、1994年、ポン・ ジュノ監督の短編映画『白色人』で、映画初出演を果たす。
1997年チャン・ソヌ監督の『悪い映画』を経て、2002年にイ・チャンドン監督の『オアシス』、2010年には同監督の『ポエトリー アグネスの詩』など、数多くの映画に出演した。2011年『鞭』では、初めて主演を務めた。
ドラマでは、2007年『漢城別曲』で演技力を認められ、続く『糟糠の妻クラブ』のコミカルな演技で注目を集めた。現在も、『怪しい三兄弟』、『ハイキック3 短足の逆襲』『太陽を抱く月』などに出演し、活躍中である。
基本プロフィール
芸名 | アン・ネサン (Ahn Nae-sang) |
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本名 | アン・ネサン (Ahn Nae-sang) |
国籍 | 韓国 |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 66kg |
誕生日 | 1964年12月25日 (58歳) |
干支 | 辰 |
星座 | やぎ座 |
所属
参加グループ | |
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事務所 | メルセンエンターテイメント |
アン・ネサンは、1999年に、かつての演劇仲間であった女性と結婚している。ともに演技を志していたので、生活が厳しいことにも理解があったそうだ。
2人の間には、娘が一人いる。「自分が余計な心配をせず、演技に集中できるよう、妻も娘も、それぞれ自分の務めを果たしてくれている。平穏無事に暮らしていることが、何よりの幸せではないか」と語っている。
アン・ネサンは、子供の頃から演技を始めるまでの過程を見ると、極端につっ走る性格であることがわかる。
父親が事業に失敗し、子供の頃、大邱からソウルに移り住んだ。小学校では授業に出ず、校庭で遊び、タバコまで吸っていたという。
ある日「アイスを買ってあげる」と誘われ、教会に行ったことで、すっかり信仰にめざめてしまう。中・高時代を通して、その信仰の火は消えず、牧師になるために、延世大学の神学科に進んだ。ところが、勉強を続けるうちに、徐々にマルクスに傾倒するようになり、やがて学生運動にのめり込んでいく。1988年、ついに光州市の米国文化院に、時限爆弾まで設置してしまった。爆弾は不発に終わったが、自首し、8か月を刑務所で過ごした。
大学卒業後、今度は労働運動に取り組むため、釜山の工場で働き始める。しかし、わずか3か月で退職し、目標を見失った。そんな時、友人に「演技でもしてみたら」と言われ、丁度教育生を募集していた芸術アカデミーに応募し、見事合格した。ここでネサンは、ようやく演技の道に進むことになった。このとき、ネサンは30歳であった。
アン・ネサンは、俳優として活躍し始める前、最初に入った芸術アカデミーで、チェ・ヒョンイン教授の下で、一年間演技を学んだ。その後、教授が代表を務める劇団「漢陽レパートリー」に加入する。
「漢陽レパートリー」は、主に漢陽大学出身者で構成される、有名な劇団である。そこでソル・ギョング、イ・ムンシク、クォン・ヘヒョらと共に、劇団生活を送った。『ライアー』『真夏の夜の夢』などの舞台に立った。2011年まで、劇団に所属していた。
兄弟 | 兄、妹二人 |
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高校 | 培明高等学校 |
大学 | 延世大学神学科 |
アン・ネサンの妹は、ソル・ギョングの前妻である。
なし